
毎朝、何部屋からヒーターの警報音が鳴り響く。
すべて同じメーカーのヒーターで、昨年の秋に買ったものである。
まだ壊れるには早い。
しかも警報音を鳴らすヒーターの一台は、ついこの間、燃焼エラーの表示が出て、修理したばかりである。
取扱説明書に書いてある、問い合わせ番号に電話してみた。
窓口の人はいくつか確認してきた。
・古い灯油を使っていないか。
灯油は18Lずつ、使ったらその都度ガソリンスタンドから買ってきているので答えは「否」。
・スプレーなどシリコン剤を使ったもの、例えばヘアースプレーなど近くで使っていないか。もし使っているとすれば、吹き出し口の色が変わっているはずだから確認してほしい。
以前シリコンスプレーでヒーターを壊したことがあるので、ヒーターの近くでスプレーは使っていない。吹き出し口も変色していない。
以上のやり取りから、修理が必要な可能性は否定できないとのことだった。
しかし、不思議なことに日中同じヒーターを使っても警報音はならない。
そのことを伝えたら、朝、部屋の酸素濃度が下がっている可能性がある、とのことだった。
そんなことあるのかな、とも思ったが、話を聞いてみると、ヒーターで起きてはならない一酸化中毒事故が「絶対に」起こらないというくらい、酸素濃度のセンサーは敏感にしている、との話だった。
この話を聞いて、逆に、安心してしまった。
朝は部屋のドアを開けていても警報音がなり、ヒーターが止まる。
酸素濃度に異常があると、重大事故を避けるため、即、消化するようになっているのだそうだ。
朝の寒い時間、各部屋のヒーターが着火し、しかも、夏とは違い、外に通じる窓などはすべて閉めてある。加えて、住んでいる住宅は不思議なことにトイレにも風呂場にも換気扇がない。
これでは、酸素濃度が下がっても不思議はない。
最も、大気の30%を占める酸素。
促、生命に危険があるほどには下がりはしないだろう。
ただ、酸素が少なくなったときに燃焼によって発生する一酸化炭素(二酸化炭素じゃないよ)は無職無臭。しかも濃度が高くなるとす〜と眠ってしまう。
体内に取り込まれやすさは、酸素の比ではない。
大変危険な気体である。
ヒーターが即消火してくれることで、安全が保てているのかもしれない。
家族には外に通じる窓を開けて換気をしてからヒーターを使うように、伝えよう。
それでも警報音がなるのなら、修理だな。
寒いのは嫌だが、命には変えられない。
令和3年(2021年)2月9日
