換気の嵐

年末に灯油ストーブが壊れた。
芯が焼け焦げ、自動点火用の電熱線に芯が触れなくなってしまった。
ストーブを煮炊きに使い、吹きこぼれが芯につくと起こる現象らしいが、吹きこぼした記憶はない。

年明けそうそう、灯油ヒーターが壊れた。
しっかり換気をしても換気の表示を出し、消火してしまう。
窓を開けはなってヒーターを使ったら「内部燃焼エラー」の表示を出して火が消えてしまった。
また、販売店に持ち込んで、修理を依頼してきた。
その部屋には、風呂場で使っていた灯油ヒーターを、修理が終わるまで持ち込んで使うことにした。

ある冷え込んだ朝、新たに持ち込んだヒーターも換気の表示が出ると妻が言う。
そんなおり、子供の部屋からも換気を促す「ピーッ、ピーッ、ピーッ」という音が聞こえる。

うちのストーブやヒーターは秋口に買ったもので、使ってまあ一月半くらいだろうか。
また、何度も販売店に苦情を言って、修理してもらったので、販売店に行くのも嫌気が差していた。

「もういやだ」
思わず、つぶやいてしまった。

しかし、よく考えると、冷え込んだ空気を懸命にヒーターが灯油を燃焼させて温めてくれたのだから、室内の空気が悪くなっても当然である。
なんか、そんなことに気がつく余裕もなかった朝でした。

令和3年(2021年)1月12日

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